桜の蕾

人は悲しい感情の持ち主である。蕾の時はその開花を待ち焦がれ、花が咲いたと同時に散りゆく姿を想像し、その時期が来るのを憂い悲しむ。万葉の頃から、いっそ咲かないで欲しいと思う気持ちは、日本人の心の悲しい美しさか。

成熟よりも、ぐじゅぐじゅの未熟が大事と鷲田清一氏が述べている。

2017年04月02日